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ジョーカーのkamakurahのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
遅まきながら話題作を日比谷の1番スクリーンで鑑賞。ホアキン・フェニックスに圧倒されつつ、アメコミを下地によくぞここまでと脚本に感歎。当初は素朴な設定だったはずのゴッサムシティが、現代との近似値を持ちはじめ社会派作品の様相まで帯びている。妄想と現実との線引きをあえて危うくして、語られる哲学も深い印象で、近松の所謂「虚実皮膜」が見事に達成されている。場面ごとに当てられたスタンダードの楽曲が胸に滲みて、久々にハリウッド映画から充実感を味わいました。ホアキンは、オスカーかな。
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