観てからどのくらい時間が経ったろう。
映画館の始まる前の高揚感と観終わった後の充実感は今でも思い出せる。
冒頭のタイトルクレジットでまぁ心を掴まれるよね。
何度も感情を揺さぶられ、アーサーを憐み涙した自分はただの悪い夢だったのか、
寝起きにバケツの水をぶっかけられて
さっきまでの感情を忘れるくらい、最後は呆気にとられていた。
悪のカリスマだとか、虐げられた者の蜂起を促すとか全く関係なくて
最初からそんな円の外にいるものなんだなって、ジョーカーって。
最後の追いかけっこなんて、トムとジェリーよろしく、まさにコメディのそれ。
こんなジョーク面白くね?てね。
観た人それぞれの捉え方なんだろうけど、
曖昧さ これがこの映画の肝なんだなって。
あれこれ色んな感想や見解があって、それも含めて面白い。
結局見たもの聞いたことを信じたいんだよね、哀れなアーサーみたいに。