フィンランドでヘヴィーメタルバンドを組んでいる4人の男たち。結成して12年経つも今までライブをした事がない。オリジナル曲を作った事で自信を持ち、フェス出演を目指して奮闘する姿を描いたコメディ映画。
フィンランドやスウェーデン、ノルウェーといった北欧の国ではメジャーな音楽であるヘヴィーメタル。僕も好きな音楽のジャンルですが、特別メタルが好きでなくても楽しめる内容です。
今まで自分たちのガレージだけでしか演奏した事がない主人公たち。人前でライブをしたことがない。オリジナル曲すらない。この時点でもう面白い。
そんな中、ライブをしようという話になり、オリジナル曲を作る。それに手応えを感じたバンドはフェスへの出演を目指すという流れ。全体的には王道寄りの物語。グダグダあり、不幸の連続でドン底もあり、でも最後は栄光を掴む。
ハリウッド映画であるようなインパクトのある笑いもありますが、シュールな笑いも多く散りばめられていて、そこは北欧の映画らしさが感じられたところ。個人的には結構ツボに入って面白かったです。
バンドメンバーもキャラクターがキッチリしていて、メンバーの結束力もガッチリ。特にベースのパシのキャラは大好きです。終盤のくだりも仲間同士の絆を実感するものでした。
メタル好きなら思わず「おっ！」と感じるようなネタも織り込んでいて、より一層楽しめるでしょう。音楽サクセスもの、コメディものを求める方ならお勧めです。
