ナツミオ

インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~のナツミオのレビュー・感想・評価

4.2
WOWOW録画鑑賞

3人の養子を迎えた子育て経験0の夫婦と子供達との本当の家族になるまでを描いたコメディ。
日本未公開作ですが、無茶良作。

2018年米作品
監督・脚本・製作 ショーン・アンダース
出演 マイク・ウォルバーグ ローズ・バーン イザベラ・モナー オクタヴィア・スペンサー

子供のいないワグナー夫妻ピートとエリー(ウォルバーグ&バーン)は、ある日妹夫婦との会話の中で養子を迎えると決意する。
行政主催の説明会・里親研修受講を経て、里子達と出会う催しで、ある10代ティーンエイジャーの女の子の一言で、彼女と2人の弟妹の3人を養子に迎えると決断する。

裁判所の決定までの暫くは、正式で無い夫婦と3人の里子達との家族になる悪戦苦闘の日々が描かれる。
成績優秀だが反抗期の長女リジー(イザベラ・モナー )、気の弱い弟フアン、奔放な妹リタ
特に、長女リジーは反抗期で打ち解けない。
そんな中、3人の実母が刑務所から出所すると連絡が入る・・・

アンダース監督が実際に3人の養子を迎えた経験から作品の着想を得た。
マイク・ウォルバーグが主演と製作も関わっている。

ピートとエリー夫婦の会話が面白い。
思った事を直ぐに口に出すピート、自分の考えた型にはめたがるエリー達の会話が面白く、里親達のグループミーティングでも自分の考えを直ぐ口に出して誤解されたり、相手を怒らしたり。
こんな人いるいる!

このミーティングの夫婦仲間たちを励ましたり、励まされたりと仲間達の描写もいい。
ゲイカップルや黒人のスポーツ選手を育てたいシングルマザー、色々な夫婦達。
子供との向き合い方に其々苦労や疑問をみんなで分かち合うところも良い。
行政のソーシャル・ワーカー2人も凸凹コンビで息合ってる。
1人は見たことある女優さん!っと思ったら、オクタヴィア・スペンサー‼️
『シェイプ・オブ・ウォーター』の主人公の友人ゼルダ役、『ドリーム』のドロシー・ヴォーン役。
一言多いお節介だけど優しい役柄がぴったり!

後半、実母が更生して親権の裁判からは、やっと懐いたフアン、リタとの別れで夫婦の哀しみに共感。

最後の家庭裁判所で流れる曲で、涙腺を刺激される。
また判事が語る言葉もじんわりきます。
写真撮影の場面は、思わずニッコリ⁈

これは良い作品に巡り会えた‼️
ナツミオ

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