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プライベート・ウォーのcookieのネタバレレビュー・内容・結末

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

隻眼の戦場ジャーナリスト メリー・コルヴィンの半生。
実話なので彼女の行く末が分かっているだけに、ホムスまでのカウントダウンの文字が映るたび、やりきれない気持ちになる。

戦地取材が原因のPTSDに苦しんでいたのは意外だった。ヘビースモーカーでアルコールに溺れ、悪夢にうなされてもいる。
子供を育てたかったが二度の流産。紛争に巻き込まれ命を落とした少女の姿が頭から離れない。
それでも使命感に突き動かされる、あくまでも彼女なりの人生の選択。それがタイトル「プライベート・ウォー」に繋がっていた。

終盤ではトレードマークの眼帯を外しており、「武装」無しの素で挑む彼女の内面の変化を感じさせた。

ヨルダンでの長期ロケ敢行やシリア難民を起用したエキストラ、そして私生活や葛藤など彼女の内面にフォーカスして描いている点でドキュメンタリーを見ているようで、見応えがあった。
特に、いつも見ているアンカーのアンダーソン・クーパーが映る生中継シーンは、一気にわが家と現場が繋がったような感覚にさせた。
実際にチャンネル4、BBC、CNNで同時中継されたそうだ。

存命中の彼女を知らなかった私と違ってCNNやBBCが情報源の夫には、当時の戦闘地域の情勢も含めて思い起こすことが色々とあったようだ。
人を惹きつける魅力を感じさせる彼女のジャーナリストとしての活動をもっと見たくなって、「メリー・コルヴィンの瞳」をクリップ📎

「プライドと偏見」でしか知らなかったロザムンド・パイク。ふんわりとした優しい感じが好きだったけれど、体当たりで好演している本作で、ますますファンに!🤩
(未鑑賞の「ゴーン・ガール」にも出演しているのですね。)

【notes】
●彼女が避難を拒否したことで、犠牲者が増えた側面も。
●報道が真実とは限らない(現地で取材して初めて分かることがある)。
●エンドロールで流れてきた歌声は、アニー・レノックス🎤
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