からあげ

プライベート・ウォーのからあげのネタバレレビュー・内容・結末

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ人女性ジャーナリストである
メリー・コルヴィンの伝記映画である。
被弾して片目の視力をほぼ失う。
綺麗な瞳だった彼女の顔は片目が犠牲とな
る。辞めず彼女が戦地に行くのは
何が彼女を戦地に向かわせるのか?
黒い眼帯が彼女の生き様を語っている。

私たちがテレビで目にする内戦の地の映像
やテロ組織の様子を目にすることができる
のは、そこには映ってはいなくてもカメラ
マンがカメラを回し、ジャーナリストたち
がその戦地に居て取材してテレビを通して
や写真を通し私たちに伝えてくれている。

平和ボケしてるようなこの国で暮らしていると
そういうことが遠い出来事に感じていた。
この国に生まれたのは救いであり、有り難い事
なんだと認識できる。
世界は内戦や戦争で傷付き、子供たちや沢山の
一般人が犠牲になっている。

取材してくれているジャーナリストたちやカメラ
マン他、つい最近では福岡出身の医師中村哲さん
が遥か遠い国で医療活動をして自身の生涯をその
国の医療の為に力を尽していたのに、被弾により
亡くなられてしまった。
同じ福岡なので地元ニュースでもよく取り上げら
れてなんとも言えない気持ちを味わうも、
何処かで遠くに感じている自分が居た。

私はこの作品を観て、何が正解とか、違うとか
‥恐らくメリーさんは違った行動をしていれば
助かっていたのかも生きていたのかもしれない、
けど、人生賭け命賭けジャーナリストとして生
きていたんだろう。
記事によればメリーさんは逃げる際靴を取りに行こうとして、砲撃を受け犠牲となっている。
少なくとも生きて帰るつもりだった。
愛する人の元へ、自分を待ってくれている人たちの元へと。

人って生きた長さも大事だろうけれど、残した
もの、伝えたものは、例えこの世から居なくな
ってもそれぞれの心にずっと生きている。
からあげ

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