ごんす

アワ・ボディのごんすのレビュー・感想・評価

アワ・ボディ(2018年製作の映画)
4.1
自分は簡単な筋トレしかしていないけれどそれでも運動は非常にメンタルに良いなと思う。
昔はアスリートでもないのに体を鍛えてるおじさんやIT社長は一人残らず全員モテたいからやってるのかと思っていた。
何という偏見だろうか。

この映画ではジョギングをする。
主人公の女性がジョギングを始める動機が痩せて綺麗になりたいとかではないのが良い。
公務員試験に落ち続け、もう試験を受けないという決意をすると恋人は去り、母も激怒。
そんな時期に偶然出会った走っている女性が何ともかっこよく、ただそれに憧れて…という感じが良い。

若い頃は誰かみたいになりたいと思っていたのがいつの間にか歳を重ねていくと自分になりたいと思ったり自分を取り戻そうと思ったりするものなのかもしれない。
途中思っていなかった展開にもなりやはり人のことって分からないなと思わされる。

ラスト、こんな風に主人公が自分の体も取り戻す映画は初めて観た。
フェミニズム映画としても全うだと思うし生きづらさを詰め込みすぎず楽しそうな所はちゃんと楽しそうだからリアリティを感じる。
生きづらい、生きづらいだけの映画の作り物感はきついから。
韓国の女性監督の作品を観るとこの監督の作品もっと観てみたいと思わされるものが多い。
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