エアール

ダウントン・アビーのエアールのレビュー・感想・評価

ダウントン・アビー(2019年製作の映画)
3.5
いまこそ革命をーー!!


ドラマシリーズが好きで好きで仕方ない人も少なくないはず…
イギリス、ヨークシャーにある架空の大邸宅、ダウントン・アビーを舞台に
屋敷を代々所有するグランサム伯爵クローリー家と彼らに仕える使用人たちの生活を描いた人気ドラマですね。
今回映画化ということで
本編はドラマの最終エピソードから2年が経ってるみたいです。


ドラマを知っている、予備知識ありきで鑑賞するのが一番楽しめるとは思いますが、
たとえドラマ版を知らない方でも
観て内容は分かるようになってます。
人物相関を理解するのが
なかなか大変ですけどね、、笑
ドラマ版で登場したキャストが
そのまま役を続投しているので
映画からのドラマって流れで観ても
違和感なくいける…かな。。

個人的に思うMVPは
メアリーやイーディスの妹にあたる、
亡き三女シビルの夫で、アレン・リーチ演じるトムですね!!
ええ、もうダントツでした、笑
言ってしまえば、愛する妻を亡くした幼い娘をもつやもめなんですが
要所要所をきっちり押さえてますし、キーパーソンとの接触や人間関係の構築、
ポジショニングを考えても
将来安泰ですよ、笑
男前だしモテるのもしゃあない。。

先代伯爵夫人のバイオレットことマギー・スミスの存在感も
やはり素晴らしいところでしたけどね。
ポッターシリーズでホグワーツのマクゴナガル先生を思い返す人も多いかと思いますが
大ベテランの女優さんとあって
どんな役を演じてもハマってきますね!!
歯に衣着せぬ物言いがジワジワと効いてきまして
なんならもっと観たかったところでもあるのですが、、


物語のはじまりは
公務の関係により
国王両陛下がこのダウントンに来訪、1泊滞在する知らせが
クローリー家に舞い込んでくるところから。
壮麗なパレードや豪勢な晩餐会など、限られた時間の中で次から次へと準備に追われ大忙しの
今やダウントンを仕切る長女のメアリーや使用人たち。

だが、国王夫妻来訪の前に
事前に下見にやって来た王室に仕える従者たちは
当日の世話から給仕、あらゆることを自分たちが行うと宣言。要するに
当日は我々のやり方でやらしてもらうから
あんたらは持ち場を譲って
ただただ黙って大人しくしておいてくれればええよ、って話。
そんなことを言われた日にゃ
不愉快極まりないし、黙っていられない使用人たち…


加えて、
メアリー王妃の侍女で、
バイオレットの従妹にあたるモードさん。
バイオレット亡き後
お屋敷や財産の相続について
本来ならバイオレットの息子で、現当主のロバートにその権利を渡すのがノーマルだと思いきや
なんとロバートではなく
自分のメイドである、”よそ者”のルーシーに譲るつもりである、と爆弾発言。
そのことを知ったバイオレットは
気が触れたのか、と
もちろん納得するわけもなく…

今回の両陛下の来訪に
モードも同行するため、
怒り心頭のバイオレットはことの決着をつけるようと
動き出す。

この一大イベントの成功と
屋敷での主導権をかけて使用人たちが王室の従者ら相手に仕掛ける一大案、
そして屋敷の相続権についての議論、
渦巻く計略、ロマンス、スキャンダルと誇り高きプライド、
すべてがまるくおさまるのか、、


複数のことが並行して進んでいくわけですが
それぞれの顚末はもちろん
各キャラクターが醸す個性にもひとつ
注目してもらいたいですね!!
エアール

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