似太郎

TOKYO FIST 東京フィストの似太郎のレビュー・感想・評価

TOKYO FIST 東京フィスト(1995年製作の映画)
4.0
【塚本こそMの極致】

塚本晋也がノリノリだった頃は、せいぜい80年代から90年代で終わってる。バブル景気崩壊後という事もあり、いつもの見世物小屋的演出が本作ではかなり陰鬱なものに…。

やや不完全燃焼にも似た、未完成なエネルギーを感じる映画。塚本晋也版『レイジング・ブル』と言ってもよいいじめられっ子ボクサーの受難話でもある。

男性ならではの卑屈なエゴを活写した名編で、なかなかの美的センスを感じる。血飛沫出過ぎ、暴力描写やり過ぎ、そんなマゾ的映像美を心ゆくまで堪能しよう。🥊💥
似太郎

似太郎