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A Boy and Sungreen(英題)のkazataのレビュー・感想・評価

A Boy and Sungreen(英題)(2018年製作の映画)
5.0
韓国版『小さな恋のメロディ』かな?と期待してウォッチしたら……予想外にハートウォーミングな友情最高映画&擬似家族(義兄弟)モノ&思春期男子の成長譚となっていて、おまけに映画愛炸裂展開まで重なったりするもんだから大感動でした!

予告編↓
https://youtu.be/_1T79GgT7VY

「死んだと思ってた父親が生きているかもしれない…」と知った14歳の男子中学生Bo-Heeが、同級生で親友の少女Nok-Yangと一緒に父親探しをするというありがちな物語なんだけども、二人のキャラ設定(共に片親世帯)だったり、Nok-Yangがセルフ・ドキュメンタリーを撮っていたり(映画愛炸裂展開)、Bo-Heeの名前コンプレックス(女の子っぽい名前だから…)が効果的に機能していたり、異母姉の彼氏を筆頭に各キャラが絶妙(Bo-Heeと義兄弟の絆を深めていくのがまたいい話で…)だったりで……ぶっちゃけもう本筋の行方なんてどうだってよくなっちゃって、「人生で大切なものとは何か」を学んで成長していくBo-Heeの姿にこそ感動しました!

(Bo-Heeの現実肯定がサラッと描かれているのが良き!)

Bo-Heeと父親の過去エピソードが"ある工夫"によって明らかにされるんだけども、それを見たNok-Yangがひと言「つまんなかったね」って言うのが秀逸で……当人にとってはスゴい大事に思えることでも、他人から見たら「だからなんなの」ってなるのがほとんどなわけでね。このツッコミを入れられるセンスが無い人は、自分の価値観をドヤ顔で押し付けてくるだろうからね。(そして押し付けられた方は引いちゃうという…)

何と言ってもBo-Heeを演じたアン・ジホくんが巧い!のと、強気なNok-Yangを演じたキム・ジュアちゃんがチャーミングなのと、異母姉彼氏のソ・ヒョヌさん最高!

(女性監督の描く義兄弟の絆モノって珍しいかも……終始ウェットじゃなくてドライなのが良き!)

(アン・ジュヨン監督の映像&物語センスが心地良かったので、他の作品も見たくなりました!日本公開大希望!!)
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