美しい作品でした〜！心から拍手を送りたい。アラブ首長国連邦、アブダビの、ある美術館の様な会場で特別上映しており、場内ほぼヨーロッパ人ばかり（アラブ系はいなかった）。彼らも心に響いたようで、特に制作者が居たわけでもないが、最後大拍手でした。

海辺の村に住む聾唖者家族の中でたった一人、健常者の小学5年生？くらいのボリは、他の家族たちが心から幸せな様子が羨ましいと供に疎外感を感じていたが誰にも言えない。こういう繊細な少女の感情が画面から伝わり、美しい情景と相まって胸を打つ。弟のサッカーの表現も、『マイ・ライフアズアドッグ』に似ていて美しかったな〜。

映画の最初のシーンから、緑豊かな村と家の風景、海岸線や、釣りをする父と手話で会話してめちゃくちゃ笑うボリ。風がさわさわした風景に、黒髪の小学生ボリちゃんが通学路の坂道を走る、それだけでもう美しくて、胸がいっぱいになり、ずっと涙が止まらなかった。

黒いソースのかかったジャージャー麺が大ご馳走で、それを食べる日が隔週の何曜日とカレンダーに印が付いていたり、聾唖者の子供時代のお父さんの昔語り、学校でいじめられたので、親から釣りだけを教わった話やら、いやいや、全部泣ける。韓国ドラマ、アジアって素敵ですね。

そばを音を立てて食べる姿は、まぁマナーを知らないな〜うげ〜と白人たちから思われたとしても、全然いいわ。（確かにラーメンを音を立てて食べるシーンちょっと場内がざわついた笑）世界一感性の豊かで繊細で美しい東アジア人、日本も含めて、最高の映画を見れて満足。

邦題は「私はボリ」と出ていました。

《東京ろう映画祭》
ここでweb鑑賞しましたが、いやいや、これ劇場でかけて欲しいくらい良い映画だと思います。「はちどり」に負けてないと思いますよ！

現実世界、ウチの息子のサッカーのチームメイトに耳の聞こえない子がいるんですよ。時々観に来るご両親も耳が不自由な様子。でもね、観戦場所遠いんですけど、手話で難なく話せてる‼️
これ試合中に使える！と息子に「手話勉強しろ！」と言ったくらい。ひとまずはジェスチャーで問題無さそうなんですけどね。まあ審判の笛が聞こえないんで・・でもそのくらいかな？とにかくこの子が一番タフで、取られても取り返すし、一番のアタッカー。

今回この映画祭はフィル友フクイヒロシさんに教えていただきましたが、上記の親子を理解する一歩になればと思ったんです。

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映画はよく出来ていて、ろうの家族の中に一人耳の聴こえるボリちゃんのお話なんです。家族の耳として出前や銀行、買い物に彼女は欠かせないんですが、彼女は一人だけ違うことで疎外感を感じてるわけです。で、自分も耳が聴こえなくなりたい‼️と願うようになる。
色々と展開はあるんですがね、観ていれば、実は疎外感の原因は何だったのかがわかるんです。
小学生の女の子が惑い、その中から一歩大人に近づく様がとても爽快な作品。
ろうであろうがなかろうが、関係ない。共感性の高い映画。
お父さんやお母さんや、ボリの親友とその父も、出て来る人たちがまた良いんだ‼️


〈386〉

• #韓国^_^

良作。

聾唖者家族の中で唯一の健常者であるボリは疎外感を日々募らせていた或る日、海に飛び込み自ら聾唖者となるのだが...

韓国映画の『はちどり』『夏時間』『わたしたち』が好きな人にお勧め。

人の数だけ世界は自然と折り重なって存在している。そんな世界で、ボリは自己の世界と他者との世界に折り合いをつける。健常者と聾唖者の２つの世界を知ることで。ボリは世界を股に掛ける存在だ。でも、ボリだけが特別じゃない。みんなも世界の架け橋だ。そうだろ？笑。ボリの家族が『コーダ あいのうた』の家族みたいに優しくて良かった...

【別れる+重なる=世界が折り重なる】
表現例
①就寝中の父にボリが横たわる
②家族とはぐれるボリ
③家族団欒のなか不満げなボリ
④水中の世界
⑤釣り中の世界
⑥蚊帳の中のボリ(ラストは家族で入る)
⑦聾唖者として見る世界(逆も)
⑧チームから離れて練習中の弟
⑨左右別々の光景(自分には、スローモーションの技法を用いてボリと家族に非対称の時間が流れているように見えた)
⑩左右別々の風景(ラストショット)

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