ダイヤモンド

アマンダと僕のダイヤモンドのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
2.5
テロによって母を喪った幼な子の面倒を見るうちに、自らも成長するというストーリー。

なかなかに重いテーマでありながらも、お涙頂戴にはならず、鑑賞後さわやかな気分にさせてくれる、とてもフランス映画らしい小品。
演出や台詞、カット割から音楽等も、とてもフランス映画的。

窓辺でおしゃべりをする姉弟や、ダヴィッドと恋人レナ。
パリの街をサイクリングする風景。
観ている最中、絶えず街の空気が感じられて、素敵。

アマンダ役の女の子は可愛すぎないふつうっぽさ、どこか生意気なところに、かえって親近感が湧きました。
一方のダヴィッドも、何となく頼りなさげで、これも現代の若者らしい等身大の姿が好いです。
それに比べて、脇役にあたるダヴィッドの姉サンドリーヌと、恋人レナはしっかりと自立した女性で、かつ魅力的。

やっぱり、定期的にこういうフランス映画に浸りたい。
 
※姉弟の母アリソン。どこかで見たことあると思ったら、グレタ・スカッキだった(時の流れを感じさせるなあ)。