toshi

アマンダと僕のtoshiのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
4.6
24歳の青年ダヴィッド。7歳の女の子アマンダ。二人はダヴィッドの姉でありアマンダの母親であるサンドリーヌという女性を、悲劇の出来事で突然亡くしてしまいます。大事な人を亡くした若い青年と小さな女の子の切ない二人の物語。

結構重い内容なのに淡々と進んでいくのが何ともフランス作品です。でもその淡々さが徐々にリアルに感じてきてドキュメンタリーの様な仕上がりになっておりました。
派手な浮き沈みは無いものの、でも突然姉を亡くしたショックとアマンドのこれからを思うと感情をコントロール出来ず絞り出す様に泣くダヴィッドの姿には同情しかなく思わず涙が・・・。
またアマンダも、母の死をまだよく理解できていない感じがあり何故か夜中急に泣きだしたり、でもその涙は突然消えてしまった母を思ってかそれとも怖い夢を見たから泣きだしたのか・・・。それをなだめるダヴィッド含めこのシーンにも涙が止まりませんでした。

サンドリーヌを亡くした二人がその現実を受け入れる為日々淡々と生活するリアルなシーンばかり・・・。このまま静かに終息へと向かうのかと今作を見入っていると突然感動的なクライマックスが待っていました。

母から教えてもらったあの言葉。今作ラストでアマンダはその言葉を思い出しそして現実を受け入れる。そこで感情を抑えきれなくなったアマンダの頭に手をやりながらとても暖かい言葉を差し出すダヴィッド。すると小さな奇跡がアマンダに希望を与えてくれ、思わずアマンダは立ち上がる・・・。
何て素晴らしいシーンなのでしょう。こんなラストはそうはお目にかかれないのではないでしょうか。本当に素晴らしかった!
兎に角涙が溢れだし止まらない今作のラストシーンは沢山の人に感動を与えてくれると思いました。

【余談】
フロリダプロジェクトもラストに涙し、シネマイクスピアリから駅まで向かう途中涙が止まらず、恥ずかしくて下を向いて小走りで帰りましたが、本日もピアリにてまたまた同じ状態にw
駅で電車を待っている間も思い出したら混みあがてきて泣きそうになり、最寄り駅到着し自宅までトコトコ歩いているとまたまた涙が・・・。
完全破壊の涙腺、何とかならないものかとちょっと困っておりますw
toshi

toshi