シンデレラのガラスの靴をブラジャーに変換した作品。
女らしさの象徴として使われがちなブラジャーを通して、男らしさとか、女らしさとか、男女の役割とされるものや、そうした社会通念と不可分な性に対する概念が浮き彫りになるようだった。
そして、シンデレラのガラスの靴をブラジャーに変えるだけで、合う人を探すというストーリーが、こんなにも違った見え方になるのには、物事を把握する際にジャンルや分類というモノが如何に私たちの認知を歪めているのかを示しているようだった。
セリフが一切ない所もそうした分類や先入観、文化的な違い、私たちの認知の癖などを浮き彫りにするようで面白かった。