Kei

ジェミニマンのKeiのレビュー・感想・評価

ジェミニマン(2019年製作の映画)
3.1

『120fpsは映画でなくアトラクション』

初の120fps作品ということで、技術的に観点で観てきました。

もともと、TVやプロジェクターにあるコマ補間映像が大嫌いでしたが、今回は撮影から120fps&3D撮影(編集は対応ソフトがないため、60fpsにしてから再度コンバート)でしたので、少し期待していましたが...

うん、確かにアクションシーンは斬新的で、細かい演者の動きがわかるが、良さはそのくらいで、基本『安っぽく見える』という印象が拭いきれません。

ただ、CGのウィルスミスは凄かった。
ローグワンのターキン、レイアはまだCG版レザーフェイス、顔にCG感ありましたが今回はそれが皆無。

監督が意図した4K/120fpsは、本場のアメリカどころか、世界でも中国のみという、映画館がついて行けてない状況。

スターウォーズでデジタル革命が起こり、アバターで3D革命が起こりました。
第三次映画革命と思われたHFR(ハイフレームレート)、ホビットシリーズでもありましたが...多分流行りませんね...

すでに約80億の赤字と言われています。

またこれは撮影時の制約なのか、DP(カメラマン)の意図なのか、とにかく被写界深度が深い画ばかり。これも映像を安っぽくしてしまう原因。ただ、浅いと3Dの意味がなくなってしまうので、作り手の意図は分かります。

世界的にも監督が意図した、4K/120fps対応映画館は少なく、アメリカで4K/120fpsはなし、イギリスと中国の一部映画館のみです。IMAXは60fpsまで。頑張っても2K/120fpsまでです。

日本で博多、大阪、さいたま3館も2Kでありますが、120fpsに対応できたのは、ようやく日本も世界に上映規格が追いついたかという感じです。

上記のように、技術的観点で鑑賞できればある程度は楽しめますが、単純に映画としてみたら、普通につまらなかったです。
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