コメディ…？なのだよなこれは…。俺にはどうしてもパレスチナとイスラエルの幸福な結婚となる筈であったオスロ合意は茶番で終わり、双方を更なる地獄（中）へと引き摺り込む事となり、その争いは今日に至ってもまるで収束の気配を見せない、だなんてとんだ皮肉に見えてしまってまるで笑えず…。いやまぁそもそもパレスチナ人とイスラエル人が肩組んで自撮りしてたり、同じテーブルで向かい合ってたりするとこに希望を見出すべきなのだろうけど、結局はイスラエルの軍事力と抑圧が背景にあるわけで…。各方面に良い顔見せようとする主人公はイギリス三枚舌外交のメタファーなのかなとか、そんなサラムが徐々に自分の言葉を持ち始めるのはPLOなのかなとか、フランス人女優が我儘なのはそのまんまフランスか…とか色々邪推が独り歩きしちゃって素直になれなかった。とりあえず劇中劇があるものをなんでも〜版カメ止め！って言うのはやめた方が良いと思います…。まぁなよなよ青年の成長物語として観ればありなのかもしれない、彼女とてもエ…良かった。
