東大卒のニート男性が働くことになるその銭湯では夜毎に人を処理していた―――
一度肩まで浸かってしまった非日常、
当然掃除だけでは済まなくなって、今にもパニックに陥るかと思いきや…
真夜中の銭湯での不穏で異常な空気感と、シュールなシーンや「ズレてる」感じとのバランスが絶妙。全く血が流れている映画の空気感とは思えない。
ポップな闇、ダークな青春、または日常。非日常。
愛すべき登場人物たちの表情、台詞一つ一つのリアリティと人間味が魅力だ。
この後にも訪れる憂鬱を受け入れる。
今この瞬間のために、この幸福のためだけに。
人生、それで良くないですか？
というよりもそれが全てです。
と、風呂桶置くみたいな軽ーい音で言われたような。
この映画、バイオレンスを目的として鑑賞する事はあまりお勧めしません。
