コマミー

メランコリックのコマミーのレビュー・感想・評価

メランコリック(2018年製作の映画)
4.3
【ぬるま湯→熱湯→丁度良い湯】

何やらまた、日本の[インディーズ映画界]が騒いでいる。
それがこの作品なのだが、これまた良作に巡り合わせてくれた。

舞台が銭湯でありながら、"バイオレンス"という概念を持ち合わせているだけでなく、[ファミリー映画]としても楽しめる。まさに、"ぬるま湯から熱湯"に変わる瞬間だ。汗が止まらない"熱々のサウナ"も想像させる。

だが、だんだん硬派な男の友情ドラマに切り替わる。そう、小振りな「ヒート」と言ってもいいだろう。後半は、"温かい居場所"があることに、感謝すべきだと気付かせてくれる。

そう、まさにぬるま湯でもなく、熱々風呂でもなく、"割と丁度良い温度のお湯"に浸かっているような感覚にさせてくれた。

窮屈さから温かみに。そんな人の本当の安心感とは、居場所とは何かを気付かせてくれる…、

そんな作品だったような気がしてならないのです…。
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