【ぬるま湯→熱湯→丁度良い湯】
何やらまた、日本の[インディーズ映画界]が騒いでいる。
それがこの作品なのだが、これまた良作に巡り合わせてくれた。
舞台が銭湯でありながら、"バイオレンス"という概念を持ち合わせているだけでなく、[ファミリー映画]としても楽しめる。まさに、"ぬるま湯から熱湯"に変わる瞬間だ。汗が止まらない"熱々のサウナ"も想像させる。
だが、だんだん硬派な男の友情ドラマに切り替わる。そう、小振りな「ヒート」と言ってもいいだろう。後半は、"温かい居場所"があることに、感謝すべきだと気付かせてくれる。
そう、まさにぬるま湯でもなく、熱々風呂でもなく、"割と丁度良い温度のお湯"に浸かっているような感覚にさせてくれた。
窮屈さから温かみに。そんな人の本当の安心感とは、居場所とは何かを気付かせてくれる…、
そんな作品だったような気がしてならないのです…。