春花とおく

ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実の春花とおくのレビュー・感想・評価

4.2
第二次世界大戦(太平洋戦争)に次ぎ、或いはそれ以上に「戦争映画」の題材とされるベトナム戦争。僕にとってそれは、実感するには古すぎて、歴史として学ぶには新しすぎた。よって、正直に言うと、恥ずかしながら、あまり知らない。しかしながら、幾つかの作品を見て思うのは、そこには自国への反省が見られるよう。

内容については他の方々が伝える通りで、本当に二時間くらいとは思えない濃厚さがあった。時々目頭が熱くなる。特に最後のスピーチなどは感涙。そしてひどく戦争についての思考を引き出させる。

果たして、我らが国にこのような映画はあるのだろうか。寡聞にして知らない。(戦場のメリークリスマスや、或いは永遠のゼロくらいしか…)しかし、教育にしても何にしても、どうにも当事者意識に欠けるようなきがしてならない。(勿論、そこに反省というか戦争批判意識はあるけれど、あくまで現在の日本と大日本帝国を明確に線引きするような)やたらと反省ばかりせまり、歴史を引きずる人たちの愚かさはまたべつとして。
春花とおく

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