世界はリズムで満ちている。
王道スポ根的ムリダンガムムービーでかなり面白かった。
本作の公開、本作に惚れ込んだ南インド料理店「なんどり」さんが配給したという他ではあまり聞かないもので、興味が湧いたのだが、なるほど納得、これは自腹を叩いてでも色んな人に知って欲しくなる作品だった。
展開は結構王道のスポ根風で、主人公と師匠の絆や兄弟子との確執等と、解りやすくて良い。
そんな中に、インドの文化や価値観等しっかりと盛り込まれていて興味深かった。
ムリダンガムというものを何となくでしか知らなかったのだが、太鼓だけであんなに聴かせられる音楽になるというのが凄いと思った。
終盤、ピーターが修行の旅で様々なリズムに出会っていくシーンは実に楽しそうで感動的。
それらがすべて繫がる最後の決勝戦は胸熱だった。
向こうの国柄なのだろうが、所々情緒が過激で、家を勘当されたピーターがその日の内に家に戻って父を煽り倒すところなんかは面白かった。
観れば自然と体が動いてしまうような楽しく熱い作品。色んな人に勧めたい。
