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靴ひものoliveのネタバレレビュー・内容・結末

靴ひも(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

胸に迫るとても良い映画だった。
親子、障害、移植、信仰、同時にあるものを同時に考えながら進まなくてはならない。
「僕はサポートが必要なだけ」の発達障害のガディ。
妻と不仲だったルーベンは息子の障害を受け入れることができずに逃げた。久しぶりの息子との生活は困難なことも多いけど親子の時間を過ごすことでルーベンの中に変化が起こる。父は長く放っていた息子に腎臓をもらうわけにはいかない、息子は父を助けたい。
このあたりの葛藤はこちらも悩ましくなる。
自分は欠陥品かもしれないけど親を助けたい、何もせずにいられるものか、と切々と訴える。移植に臨むとき「父さんはただの親じゃない親友なんだ」と言う場面では涙をがまんできなかった。
まさかの結末を迎えるわけだけれど、最後に障害者の恋愛や結婚についても思いを致せと言われるように終わる。
神も仏もないのかという状況で信仰を捨てないのは何故だろう?来世を願うからか?宗教のことはいつも理解が及ばない。
靴ひもが重要な意味を持っていた。
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