ゆのは

伊豆の踊子のゆのはのレビュー・感想・評価

伊豆の踊子(1963年製作の映画)
3.5
大学の課題で観た作品。
数少ない邦画の鑑賞記録のうち
1つが「伊豆の踊子」とはな。
なんて渋いチョイス。

川端康成の代表作を基に、
当時の日本を代表する美男美女
(あんまり詳しくないので
実際は分からんが)、
吉永小百合と高橋英樹の
演技で彩る淡く切ない
ロードムービー。

0から考えて感想書くのは
正直疲れるから、
今回は授業の課題に
書いた内容も含めて書こうかね。

始まりと終わりのシーンを除き、
内容はほぼ原作を
忠実に映像化しており、
これと言って大きな印象は
受けなかった。

小説では描かれなかった
現在のシーンが
映画では作品の前後に
付け加えられている。
1番のポイントと言うには
ちょっと物足りないが、
他の作品と差別化するなら
最もインパクトのある
シーンだと思う。
この時代で色彩設定の
工夫はナイス。

ベルファストでは
現在のシーンをカラー、
過去のシーンを
モノクロで描いた。
この作品は逆に、
現在をモノクロ、
過去をカラーで描いた。
時間の観点で考えれば、
前者が妥当だと思うが、
それを敢えて
ひっくり返すことで
メインストーリーである
過去のシーン(小説の内容)
が際立っていた。

恥ずかしながら
読書嫌いの私は
原作を読んで映画を観ることが
滅多にないから
このように鑑賞するのは
新鮮だったが、評価は普通かな。

映像化することによって
視覚的、聴覚的なイメージは
固定化されるが、
心情描写は言葉で表現されない分、
観る者の解釈に委ねられる。
だとしたら、
原作を読まない方が
全く新しい作品として楽しめるが、
小説の内容と照らし合わせて
鑑賞するスタイルも
これはこれで良かった。

予期せぬHulu
無料トライアル。
タイミング悪いな、
今じゃないんだよ。
ゆのは

ゆのは