改装中のアパートで起こる小さなダイ・ハード。舞台も敵も小規模な為さほど大それた展開にはならないものの主人公から敵まできっちりキャラクターの個性を活かした脚本が見事。アクション映画はこうでなくては。
北村龍平監督らしいケレン味溢れるアクションを存分に堪能。『あずみ』でもやってたカメラ縦回転をまた観れて嬉しくなっちゃったな俺は。また最近のハリウッドで見かけなくなった90年代辺りまでの悪党の派手な死に様もこれまた北村龍平監督らしくて最高。
脚本だの演出だのゴチャゴチャと批評めいたことなんてどうでも良くてとにかく自分の好きをどれだけ摂取させてくれるかってことだな、シンプルに。
『VERSUS』の頃から変わらず存分に好きなものを観せてくれた。それだけで充分だ。
伊藤英明ハリウッドデビュー作だけど単なるモブ敵。それで良かったのか?出番は多いしアクションもあるけど。台詞は碌にないし全然美味しい役でもない。次に続くならば良いのだが。