ただの犯罪映画だと思っていたら、重厚な家族ドラマの映画だった。何でも買えるほどの富はあっても、家族と過ごす時間を買うことはできない。だから、1番は家族。
しかしブラッドリー・クーパーは顔がかっこいい。けれどこんな立派に主役をはれる爺さんはクリント・イーストウッドしかいない。娘役に本物の娘が出てるのはじわる。
退役以降は仕事一筋で大事なときに家族といなかったために疎遠になり、溝を埋めようとするけれど空振りに終わり。自分は必要としているのに誰にも必要とされなかったときに出会ったのが、麻薬組織の運び屋。アールは言われた場所に運ぶだけで彼らから歓迎され、次も必要とされる。それで心の穴を埋めていたんだろうなあ。
アールが麻薬組織の運び屋になった背景や原因だけでなく、組織の構成員と親睦を深めるほのぼのとしたシーンもあり、運び屋はダメなことだけどその成功を思わず祈ってしまうような作りになっていた。ナンバーワンのポークサンド、私も食べてみたい。