仕事で来日した兄と一緒に東京へやってきたダウン症の弟。施設に入れると言われて、高圧的な兄から逃げ出し、憧れの東京を一人楽しむワンデイトリップ。シェイクスピアの教訓に倣い、行く先々で人びとと出会い学びを得る。
解放感あり、21分よりもっと長く見たかった。ストーリーの骨格がしっかりしているからもっと膨らませそう。
千葉真一、忽那汐里出演。
渋谷のスクランブル交差点から三ノ輪へワープし、浅草、月島、浜離宮、新宿のルートは順番が違う気がするが😅、最短で楽しむ東京のポイントのよう。
数年前に初めて浜離宮恩賜公園へ行き、東京湾と高層タワーの間に広がる趣ある日本庭園のミスマッチに、現代の東京を感じた。都会と伝統の組み合わせは外国人の興味を引くのがわかる。
東京らしさって多様性だと思うから、どれかって選べない。強いて言えば、画一化されていなくて大手資本やチェーン店が入っていなくて、駅前が立体化(ペデストリアンデッキ)されていなくて、元気な個店の集まった商店街が私には東京らしく感じられる。中央線沿線の街(中野~吉祥寺)や下北沢とか、戸越銀座とかの私鉄沿線。そんな居住地と一体になっている平面に広がる商業の町は、外国人には魅力的には写らないかな。東京は細部に宿ると思うのだけど。
都民の日に、東京を見直す作品を。