みんと

ロリータのみんとのレビュー・感想・評価

ロリータ(1997年製作の映画)
3.9
このジャンル果たして受け入れられるだろうか…?
と恐る恐る観てみたら…
嫌いじゃなかった!むしろ好きかも!?

犯罪と呼ぶには美しすぎる映像をもって描かれた愛するが故の独占欲、支配欲は誰しも多かれ少なかれ秘めたる感情。

ハンバートの堕ちてゆく様が悲しくも切なく、大人としての理性を保とうとすればする程本能との狭間で葛藤する姿が見ていて痛々しい。

そして遂には破滅の一途を辿る、その悲哀感たっぷりの姿と過去の辛い経験から芽生えた性癖には同情と哀れみすら感じ、未だ弱冠14歳にして無邪気さと色気という相反する女の魔力を兼ね備えたドロレスにはただただ驚くばかり。

また一際目を引いたブランコから眺めるカットをはじめ、随所にハッとするような美しい映像が散りばめられ、もはや変態じみたストーリーも極上の芸術作品にさえ思えた。

何れにしても何と破滅的で非倫理的な愛の物語だろう…
そして愛するという感情の如何に複雑である事か…

二人の演技力が光る衝撃的な作品だった。