奈月

薬の神じゃない!の奈月のネタバレレビュー・内容・結末

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

 事実に基づいて作られた映画(大好き!)。
 邦題に感嘆符入ってる映画はB級だと思っていたけど全然B級じゃなかった。
 初めの方は全体的に不潔&不摂生な雰囲気でムムム…という感じだったけど、中盤からだんだん主人公に共感できるようになって最後はがっつり泣かされた……
 典型的なダメ男主人公が救世主になる流れに全く違和感が無くてすごいなと思った。全体的に客観視した脚本だったからかな。
 マスクを重ね付けする程死を恐れて生きようとしていたみかんの人が自ら死を選んだシーンが苦しかった。孫に呼ばれるどころか子に呼ばれる未来すら奪ってしまった病が憎い。
 研究費のこととか考えると最新医療が貧乏人に牙を剥くのは当然なんだろうけど、それを金稼ぎのためにするのは断じて許されないことだと改めて思った。
 ディストピア系のSF作品でよく命の選別がされてる(金持ちは良いシェルターに行ける的な)けど医療の世界では普通にあり得ることなんだな。

 こういう内容の割には比較的上手く物事が進むし、終始程テンポ良く話が展開されるからすごく観やすかった。
 ひとつだけよくわからなかったのがタイトル…なんで我不是药神なんだろう。
奈月

奈月