ちくわ

薬の神じゃない!のちくわのレビュー・感想・評価

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)
3.6
よくできたエンターテイメントだなぁという印象。しかし面白いけど面白い以上でも以下でもない… エンターテイメントに舵振りしすぎて世界を作りすぎてる割には優しすぎる…
刑事が義弟とか男の子の結末とかその設定は必要だっただろうか…
あと日本語字幕のせいなのかもしれないけれどセリフも大分マイルドというか角がない。この辺は原語字幕で見たら印象変わるのかもしれないです。

社会的背景のある作品なので意義のあるものではあるけど、私には特にひっかかりがなかった…面白いんですけど。
もっとキツい物を想像してたので拍子ぬけしたのも多分ある。

個人的によかったなぁと思うのは「一番の病は貧困である」という下り。主人公が正にそれで自分が満ち足りた事で他人を思いやる余裕が出来、「恩返しさ」と言える人間になるっていうシークエンスは割と好きです。

この作品は上海が舞台なので物価に対して所得的に低すぎるという話ではないのだろうけれど(中国は大都会に戸籍があり住んでるというだけで勝ち組です)人口13億人のうち6億人が月収1000元以下だそう。それを鑑みると元の薬の高さがどんなものなのかという感じがしますね。「病は金でそれは治療できる物ではない」という言葉が重いです。

あとは私は徐崢のお顔が好きなので後半大変ハスハス致しました(*^▽^*) はーん可愛い
ちくわ

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