ちくわ

TENET テネットのちくわのレビュー・感想・評価

TENET テネット(2020年製作の映画)
4.1
いつものクリストファー・ノーラン作品。

お話が面白いかどうかは兎も角、発想と映像で圧倒してくるやつ。
物理学におけるエントロピー増大の法則に関する概念をざっと予習していった方が世界にすっと入れるし、セリフや仕掛けを楽しめると思います。

構成やオチ的に割と王道というか、少年漫画やアニメの設定みたいだなぁと思った。
2、3箇所「ん???」となった所があったものの、色々考えながら見るのが好きな人にはおすすめです。ボケッと見てたらおいてかれるし見落としてしまう展開の早さ~~(*^▽^*)
本当に濃密すぎる150分でした。

個人的には十分楽しめました。
ノーランはいつも新しい物を提示してくれる監督です。

SATOR AREPO TENET OPERA ROTASというタイトルへの仕掛けはなる程~!みたいな(*^▽^*)


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ぼんやり考えてたんですけど、あの世界の因果の逆転は通常の時間の流れにいる観測者が逆転してると感じるだけであって、過去へ進む時系からの観測の場合は順当な因果なんですよね。

つまり違うベクトルに進む者(物)がお互いへ干渉しあった場合、どちらの世界からも行動より結果が先にきてるので、その現象を起こす起点となるのは「行動するという意志」であり、それが一番重要である、というのがあの作品のテーマなんじゃないかなと思ったのだった。

そう考えると主人公の性格やニールの色んなセリフ、登場人物達の行動はなかなか味わい深い。

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ニールの正体が○○○○なのではという考察があるけど、回転ドアは時間のベクトル方向を変えるだけの代物なので、遡行中に物が壊れたりしてることを考えたら人間だって何年も遡行してると普通に若返ってゆくと思うんだけど…🤔(アルゴリズムを起動することで世界が消滅する結果が生まれるというのはそう言うことなのでは?)
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