ピロシキ

クワイエット・プレイス 破られた沈黙のピロシキのレビュー・感想・評価

4.0
前作の直後という設定なのに、長男くんがわりと大きく育っちゃったことには目をつぶるしかない。階段のクギも「あれ、前こんなに出てたっけ」ってぐらい伸びてた気がするけど、それは単に気のせい。しかし今回は、そのクギをしのぐ「痛い」シーンあり、閉所恐怖症泣かせな息の詰まるシーンあり、なかなか視覚的にぶちかましてて面食らった。

前作で提示された世界観をもとに、「もう手の内明かしたんでこっからは隠さず行きます」ってぐらい、もっと言うと「製作: マイケル・ベイが全然クワイエットじゃなかったか」ってぐらい、2作目はパニック映画の要素がベロンと剥き出しになったようす。気持ち悪い怪物たちも出ずっぱりでなかなか忙しそうに走り回っていた。

早々に別行動を始めちゃうので、家族の連帯感は、前作に比べて薄め。しかし終盤に向けてグイーッと家族(子どもたち)を連帯させていくような編集は巧くて前のめりだった。あれ誰?とかそれ何?とかは数あれど、このまま3作目見せてくれて全然構わないよ、っていう程度には没入した。やっぱり好きなシリーズとなりそうです

パンデミックを脱しつつあるアメリカでは、文字通り映画産業における「破られた沈黙」となり得るほどの1億ドルヒットを飛ばしたようだが、果たして日本はいかがだろうか。ソーシャルディスタンスをばっちり保てる、なかなか寂しい集客でしたが、映画館を一歩外へ出たら街は相当うるさかったです。
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