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蜜蜂と遠雷のすずのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.0
弾む音に心踊る

🎼♬♫•*¨*•.¸¸♪🎹🎼♬♫•*¨*•.¸¸♪
原作を読んでから観たかったけど、先に鑑賞。劇場で観てなかったら寝たかもしれない。劇場で観て良かった😊

【描きたいこと1】
最初からコンクールの話でピアノに惹き込まれる。これはコンクールの結果より過程、音楽に対しての向き合い方を伝えたいんだろうな。元天才と秀才、凡人に新しい風を吹き込む新生。コンクールと言う挑戦を通して成長や再起が描かれている。

【登場人物】
・明石(松坂桃李)
音楽に全てを捧げることはできないが、夢を諦めることもできない。【生活者の音楽】は才能溢れる者たちの音色とは異なり、優しく温かいものだった。

・マサル(森崎ウィン)
自信家で天才と言うより秀才。この作品は悪い人が出てこない。亜夜や塵の存在を妬んだりしない努力家。

・塵(鈴鹿央士)
【音を楽しむ】と書いて【音楽】。塵はまさに音楽の子だ。誰よりも純粋に音楽と向き合っている。それはピアノに限ったことではなくて【世界は音楽で溢れている】を四六時中感じている。4人の中では1番楽しそうにピアノを弾く子。役者さんも新人で広瀬すずがスカウトして芸能界に入った鈴鹿央士くん。天然であどけない感じが良かったです。

・亜夜(松岡茉優)
元天才少女の亜夜。彼女はかつて音楽の子だった。塵と出会うことで自分の音楽を取り戻したラストの演奏は心踊りました。弾む音にワクワクし、シュッ、シュッと首や体が動く姿がカッコ良くて、ボブの髪が揺れて凛々しい✨マサルと亜夜の本選の曲が原作とは逆なんですね。映画で亜夜が弾いた曲が良かったのでダウロードしてしまった。

【4人の音色】
4人それぞれの音が表現される「春と修羅」。面白いですね。最初は同じメロディを弾いてカデンツァに突入。カデンツァは初めて聞く言葉でしたが、自由に即興的な演奏をすることだそうです。ピアノコンクールは既存の楽譜を理解して弾くものだと勝手に思っていたので、作曲も出来なくてはいけないのかと思いました(笑)

【描きたいこと2】
観客にとっても音楽と向き合う2時間です。ラストの亜夜の演奏を聴いてあ~音楽って良いなーって染々思いました。音楽は楽器や声に限ったものじゃない。自然音…雨の音☔、風の音🌀、波の音🌊、雷の音⚡。日常にも音は溢れている。勝手に耳に入ってくる音もありますが、音を澄ませばもっと聴こえてくる(*˘︶˘*).。.:*
枯れ葉のカサカサ音だって聴こえてくる🍂

音楽を…
音を…
もっと楽しもう
世界は音楽で溢れている

コンクールの結果は観てのお楽しみです。でもそこは重要じゃない😊

【足りない部分】
音楽は存分に楽しめましたが、個人的にはタイトルの意味や黒い馬🐴がどういう意味だったのかわからなかった。原作を読んでからもう1回観てみたいな♪

曲購入
♪プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op. 26 第1楽章

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