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蜜蜂と遠雷のすみのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
3.5
4人のピアニストそれぞれキャラが立っていて序盤から引き込まれた。努力家のマサル、天才のカザマ、自分のポリシーに基づきピアノを弾くアカシ、そして元天才のアヤ。
アヤとカザマの対比が見ていて面白かった。大切な人を亡くしたことがきっかけでピアノが弾けなくなってしまったアヤと、なお進化し続けるカザマ。
母親がもし死んでいなかったら、アヤは変わらず天才で、いまのカザマのような存在になっていたのかもしれない。2人の天才が出会って、今後も互いに影響しあっていくだろうラストが綺麗で気持ちよかった。
回想も説明も台詞も必要最低限なところがいいなぁと思ったけど、最後アヤが過去のしがらみから吹っ切れた瞬間や心情はもう少し詳しく見たかったな。
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