凛太朗

ちいさな独裁者の凛太朗のレビュー・感想・評価

ちいさな独裁者(2017年製作の映画)
3.6
えぇ…そんなことあります?っていうネタみたいな話だけれど、実話ベースなんだから恐ろしい。
脱走する。将校の軍服見つける。身につける。指揮官と勘違いして指揮を仰がれる。大尉になりすますことにする。皆んな疑いながらも騙される。増長して残虐になってしまう。ブラックである。
敗戦濃厚な極限状態のなせる業なのか、権力の威光なのか、人間の生存本能なのか、兎に角虚しく愚かである。戦争自体が愚かなわけだけれど、生まれてくる時代も環境も選べない。選べないにしてもただただ胸糞。執拗なところはどSかな?って思うくらい執拗。
ほてお前、そこから逃げるんかい。凄いな。もうリビドーとデストルドーが、バチバチに鬩ぎ合ってるよ。
凛太朗

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