猫月さん

ちいさな独裁者の猫月さんのレビュー・感想・評価

ちいさな独裁者(2017年製作の映画)
3.0
これでもか、これでもか、ってくらい狂った世界。
オープニングで動悸がしたが、
途中で吐き気を催す様な映画。
胃がムカムカして食欲は全くなくなった。
終演後は手が微妙に震えている始末。
この狂った世界を、私は2度とみたくないが、
人は一度は観ておいたほうがいいと思う。
(という意味で、スコアは真ん中あたりにしておいた。)


試写会で観させてもらったが、
いろいろその他の感想は他の方が描いているでしょう。
戦争が悪いとか、そういうのを実感させるとか、
そういう次元を超えてしまっている映画だと思った。
人間のバカさ加減というか、
あー、、、言葉にすると稚拙すぎて、
この映画の気持ち悪さの表現ができない。
ただ、この気持ち悪さは、恐らくテレビその他の小さい画面、
家の中の日常の中、ではなく、映画館のある程度の大きさのある画面、
逃げ場のない暗い空間でないと、真価は感じられないと思う。
(2月8日から公開だそうだ。)

ーそして、言っておくが、チラシやトレーラーを作った人たちは、きっと優しい人たちなんだと思う。。。

それから、エンドロールだけは、
なんとなくホッとするというか、
ホッとはしないか、、、
現実に戻させてくれるから、なんとなく良かった。
これも必見。
(エンドロールを見ても思ったが、ナチスの制服は、あえてかっこよくファッショナブルに作り、当時の民衆の人気を集めたということらしいが、将校たちの格好はやはりかっこいい。これは、奴らの蛮行は別として、事実。
まともなことをしてくれていれば、手放しでかっこいいと言えたのに…。
この映画をみて、つくづく、ファッションと中身は=ではないと感じた。)
猫月さん

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