ゲームに勝つための最強の切り札を持つものは…
豪華な館には屋敷の主人であるベストセラー作家ハーランの誕生祝いに家族たちが駆けつけて賑わっていた。しかし翌朝、ハーランの遺体が発見される。警察と共に現れた謎の私立探偵ブランが事件の真相に挑んでいく。
真相はいかに。犯人は誰。遺産はどうなる。
果てして探偵ブランは有能なのか無能なのか。
クリスティちっくな古典的なストーリー仕立てで、早々に事件の発端は明らかになっているが、それをじわじわと追い詰めるだけでは終わらない。派手なトリックはないけれど、複雑に絡み合った謎が少しずつ様相を変えながら紐解かれていくのはとても楽しめた。
最後まで洒落が効いている。