このレビューはネタバレを含みます
冒頭のBGMから雰囲気が良く、すぅっとこの物語の世界観に入り込めました。
引き出しが少なく恥ずかしいのですが、相互愛に満ちた 切なさ控えめの『容疑者Xの献身』に触れたような後味です
ラストはこの後の展開を色々と想像してしまうような、物思いにふけってしまうような… けれどなぜだか夜明け前の冷たくも澄んだ空気を吸うような感覚があって好き。
ただ《自分のルールに従えば》きっと彼女も彼ももっと最善のラストを迎えることができたはず。
そんな風に悶々と思案させるかのごとく、あのマグカップが最後に覗くのも皮肉めいていて素敵でした