人生・生活から弾き出されないよう、もがこうとする主人公4人の1日。
4人の主人公を朝から追いかけ、それぞれの孤独を浮き彫りにしていく。
その過程でそれぞれの主人公が交わるところもあるけど、そこはあまり重要ではないと思う。
不可抗力から逃げ切れない憤りや、やるせなさが静かに映し出されている。
決して明るい内容でもなければ、伏線回収のような驚きがあるわけでもない。
つまらない言い方をすると、一つ一つはその辺に転がっている話かもしれない。
にも関わらす物語に引き込まれていく。いつの間にか一体となっていくという感じかなぁ。
いざ観はじめると、後半になればなるほど終わらないで欲しいという想いになり、終わりが近づいていると思うとそわそわして、エンドロールがうらめしかった(音楽が良かったから、エンドロールはエンドロールで良かった)。
これまでにない4時間を味わえた。
ある一人が、途中からずっとビリヤードのキューを持っているんだけど、それがまだ弾かれる側ではない、ということを表していたのかなぁなんて思ったり。
最後に1つ。
この映画はデカいスクリーンで上映すべきだよ。その方がこの映画の良さをより伝えられると思う。
iMaxくらいのスクリーンで観てみたい。