画作りなんかキッチリしていると思うし、『パーク』時代のキャストの活躍も個人的には好ましい、のに何なんだこの、異様なのっぺり感。特に序盤はあれこれ事態が進展する様にエピソード的な広がりがなく、イザベラ・サーモン(美少女……)が攫われるあたりから、どんな出来事が起きてたかさっぱり思い出せない。さっき見たのに。
あと、最後のほうになると恐竜が次から次に出てくるのだが、どれもさらっと撃退/回避することもあり、存在感が小粒。まあ比較は可哀想な気もするけれど初代『パーク』のヴェロキラプトル一匹にすら及ばない。イナゴもいまいち。
悪役(スコット・ヘイズ)のキャラクターが弱いのも痛い。イマドキのテック系CEOっぽさを演出しようとして、うまくいってない(特にローラ・ダーンたちとの初対面シーンは意味不明)。弟子ママドゥ・アティエとの関係も全然わからない。ジェフ・ゴールドブラムが主人公たちを助けるため、パスロックされた扉を開けようとするシーンがあるんだけど、このシーンのママドゥ・アティエの行動……というか、このシーン全体には大いに困惑した。要る、これ?
いい点。イザベラ・サーモンが超可愛い。あとディーチェン・ラックマンの憎たらしさは好き。ちゃんと殺してさしあげろ。