あんず

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のあんずのレビュー・感想・評価

3.8
──必ず戻って
──いつも戻ってる

アメリカ本土に放たれた恐竜たちとそれにより混乱する日常が描かれた本作。
そしてシリーズ通しての主役たちが一堂に会し、物語が幕を閉じる。

終焉の舞台に次々と現れる恐竜たちは紹介程度で、あまり印象に残るものではなく、欲を言えばもっと緊張感のある場面が欲しかったです。
ただ雪の中での恐竜は初めてでしたが、とても幻想的でした。

最近ではブルーへの思い入れが強くなっていったシリーズですが、看板はやっぱりレクシィなんだなというのが感慨深かったです。

暮れゆく空に浮かび上がるドレッドノータスのシルエットが美しくて、純粋にこの姿を見せたいと願った人たちと、それを悪用する人たちと、恐竜や科学を通して様々なドラマが絡められていたんだなと思います。

個人的に嬉しかったのは、天才の穏やかな笑顔が観れたこと。
彼の笑顔は明るい未来を予見しているようでした。

支配する人、それはどの時代にも変わらず存在し続けるのかもしれません。
支配するのではなく共存する世界を目指していけますように。
あんず

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