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ウエスト・サイド・ストーリーのsheのレビュー・感想・評価

3.6
倫理観ぶっ飛んでるやつ多すぎて普通に引いた。
原作にほぼ忠実らしいので、脚本に関して今さら言う事はない、胸糞悪くて最悪としか。

身内の死よりも優先するほど人を愛したことないし、愛したくもない。彼氏を殺されたのに口止めされて、その後レイプされそうになるアニータが不憫でならない。結果的に彼女の嘘が悲劇を起こしてしまったけど、言い方最悪だがマリアとアニータはこれでトントンな気がする。散々自分勝手な事しておいて、トニーとマリアだけがハッピーエンドなら激怒する。若いから仕方ないね…では済まされない。マリアは最後まで悲劇のヒロインぶって本当に自己中だと思う。

歌とダンスは超絶クオリティで、名作と言われる理由がよく分かる。最近のミュージカル映画の歌は観たあとほぼ記憶にないけどこれはずっと頭に残る。ダンスもキレキレで、バレエベース?の優雅な振り付けも素敵だった。少人数でもこんなに魅せることができるなんて驚き。
衣装も鮮やかで、特に謎主催のダンスパーティーの寒色vs暖色の対立が最高だった!マリアが最初白のドレスに赤ベルト→ラストは青のドレスに移行していったのも、彼女の感情の変化をよく表現していると思う。

あと、リフが速攻早死にしそうな顔面で良かった。細くて危なっかしくて喧嘩弱そうだけど、妙にカリスマ性があって好きだなあ。トニーにベタ惚れなのも可愛い。なんとなく、彼ならレイプを止めてたと思う(そもそもリフが生きてたら何も悲劇は起こらないが)

まとめると、スマホがあったら良いのにね…という気持ち
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