RIO

ウエスト・サイド・ストーリーのRIOのレビュー・感想・評価

4.0
個人的に実写化求める、オリジナルへのリスペクトがこれでもかと言うほど感じられて感動。
名作と巨匠の豪華な掛け算は流石の結果でした。

時を経ても色褪せない名曲の数々も全部聴けて嬉しかったし、オリジナル版から個人的にはすごく好きだった「America」の見事な昇華も圧巻。
ダンスパーティーシーンの現実感など、オリジナルと比べると全体的にアート感が減少傾向なものの、街全体を横断する躍動的な映像から、いかにこの若者達の抗争が広い街の中で起こっている一部の出来事かがわかりやすい、より感情輸入のしやすい描かれ方になっており、胸打たれること間違いなし。

オリジナルでも素晴らしい役どころだったアニータを熱演したアリアナ・デボーズは圧巻でしたが、プエルトリコ系の女性の素晴らしさはさることながら、白人系ジェッツ側の女性に対する描写もリスペクトが感じられて良かった。
リタ・モレノの起用も何とも粋で、劇中だと胸痛む役柄でもあったアニータが救われたような気さえする。
数少ない新要素の投入の仕方が秀逸でした。
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