1950年代のアメリカ、人口わずかの砂漠の町アステロイド・シティ。
個性豊かな人々が暮らす場所に、ある日突然空から来訪者がやってくる…。
ウェス・アンダーソンならではのとびきり可愛い色彩構成は言わずもがな。
劇中劇では少しウエスタンな雰囲気も混ざって、パステル調ながらどこか乾いた空気感がオシャレだった。
対してモノクロの撮影シーンでは、オブラートに包まれて透けるような苦悩を感じ、ラスト付近にサプライズ登場する彼女とのシーンがすごく胸に迫った。
お馴染みキャストに加えて、当初はトム・ハンクスやスカヨハまで…!と思ったが、監督ワールドに見事溶け込んでいて凄かった。