全編、照明がむちゃくちゃにかっこいい！！ずっとかっこいいのに、最後にこれまた街が明けていく照明で〆るから感動的しちゃったよ。撮影も人物に近いカメラなのに動きが洗練されてて、うまいなあ…って惚れ惚れする。
前作は冒頭に輝く街ニューヨークの空撮が誇らしげに映っていたが、今作ではガレキと街の再開発を示す看板が映される。スラム街を撤去して作られるのはリンカーン・センター！『ウエストサイドストーリー組曲』がレパートリーにもあるニューヨークシティバレエの本拠地や、METオペラの本拠地である。現代の舞台芸術最高峰の地で繰り広げられる『ロミオとジュリエット』の翻案なんだなあ、これは。
「Cool」や「Somewhere」の順番や歌う人が前作とは入れかえられていて（Coolは元々の舞台版に戻した順番？前作映画にも舞台版からの入れ替えがいろいろあったよう）、物語により説得力が増していた。トニー・クシュナーによる脚本で細かいアップデートもされて見やすくなっている。
アニタ役のアリアナ・デボーズが歌もダンスも演技も完璧で素晴らしい。前作のアニタであるリタ・モレノの役も素敵。
「America」のダンスシーンってなんでこんなに気分があがるんでしょうね、あがるようにわたしにもうアメリカのミュージカルが刷り込まれてるのかな。ジェローム・ロビンスの振付をもとにニューヨークシティバレエのダンサーで振付家のジャスティン・ペックが再振付している。ベルナルド役のアルヴァレスもとてもダンスがうまい！と思ったら、少年時代に『ビリー・エリオット』でトニー賞獲ってたわ…そりゃ踊れるね…
あとオーケストラの演奏も最高です。公開当時は主演のアンセル・エルゴートの性暴力報道もあり劇場には行かなかったけど、音響のよい環境で見たかったな。
