最初の罪人を牢屋まで護送する場面からしっかりと設定とアイデアを作ってある感じが出ていて好感が持てる。
この映画のストーリーはある問題Aを解決するためにはBが必要であり、Bを手に入れるためにはCという場所に行かなければならず、Cの情報によるとDに会う必要がある、みたいな形で進行する典型的なおつかいゲーム的なシナリオで、しかも必要なアイテムや情報を偶然仲間が持っていたというようなご都合主義的展開を連発する。
通常だったらあまり褒められたものではない脚本だと思うが、本作ではそれがRPGっぽさとしてある程度うまく消化されているように感じた。
回り道や失敗を繰り返しながらそこで得たアイテム、情報、経験が後の展開にうまくいかされていくというのは実にゲーム的感性だし、それが物語のテーマとも合致していて一本の映画としてうまく作られていると思う。
