叡福寺清子

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

3.8
1974年の発売されてほぼ半世紀.幾重にも織りなされた重厚な世界観と数多のシナリオ.その巨大なる背景を最大限に活かし,奇をてらう事なくド直球に製作すれば面白いものが普通に出来上がるはず.そして,そのことを証明したのが本作でした.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.

『十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない』と言ったのは,故アーサー・C・クラークですが,本作を観ると『発達した技術こそが魔法を表現できる』とでも言いたくなりました.映画マニアの中にはCGを多様した作品に対して,人間が描かれていない,と批判する勢がいらっしゃるようですが,私のように新しい物語,目にしたことがないような驚きに反応しちゃうタイプはCG万歳!すげぇ技術でファンタジー世界再現してくれて最高of最高じゃん!と思うわけです.ですので,当然本作視聴中はニヤニヤが止まらなかったですし,IMAXの音圧にもウヒヒってなりました.
親子の絆とか自分の殻を破るとか勧善懲悪とか,いろいろ盛り込まれてましたけど,結局は多数の異形種が,ワオンワオンと蠢いているだけで,ニマニマしちゃうんですから,しょうがないじゃございませんか.