Punisher田中

ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷のPunisher田中のレビュー・感想・評価

2.8
車通りすらない林道で、車に乗った状態の変死体が発見される。
その知らせを受けてマルドゥーンとグッドマンは現場での調査を開始した所、遺された所持品から死亡者の住所が“レイバーン通り44番地”だと判明。
そこは、2年前にグッドマンが担当した「ランダース事件」の現場だった。
過去の事件と死体との関連性を疑ったマルドゥーンは、単身でランダース事件の舞台となった屋敷を訪れることになる。

海外に於ける恐怖の描き方の違いが如実に出た意欲作だったが、より日本と海外の恐怖へのベクトルの違いがハッキリする物の様に感じられた。
以前も呪怨を海外でやろうとしたことがあったが、今作ではあのサム・ライミが制作に携わるという豪華仕様。
しかし、以前製作された呪怨ハリウッドver3部作で明らかになっていた課題をイマイチ解決出来ていない様に感じられたのが残念、もう少しイヤ〜なじめっとした雰囲気を出して欲しかったし、折角"あの"間取りにした意味が全く無かったのが非常に悔しい...惜しい!
しかし、ストーリー部分はとても堅実な作りだったり、ホラーの入れるタイミングはベタながらもベストでしつこ過ぎないため非常に見やすいつくりになっているのが良かった。これはこれでアリかも。
日本家屋でなきゃ出せない味とジトっとした湿っぽい雰囲気が呪怨の恐怖の根源なのだから、それを海外でやろうとするなんてとてもじゃないが賛成できないと思いつつも応援したくなる呪怨愛を感じる作品だった。