このレビューはネタバレを含みます
結構前に観たのですが、面白かったです。
個人的に本作の「メッセージ」が胸に突き刺さりました。
世の中「運」「コネ」「金」!
残念ながら、私もこの考えに賛同です。
この作品に出てくる登場人物は、ほとんどが努力せずに「勝ち組」になれた人たちです。
「勤勉さは必要だよ。でも、”運”がどれだけ大きな役割を果たしているか、人は認める勇気がないんだ」
と主人公クリスが言うセリフ。
その通りだと思います。とても印象に残りました。
また、劇中でクリスがドストエフスキーの『罪と罰』を読んでるシーンがあります。
嫌な予感です。
嫌な予感は的中します。ですが、「運」によってクリスは助かります。
犯罪者が助かるというのも語弊がありますが。
でも、もうクリス自身は「幸せ」にはなれません。
「真の人生の勝ち組」にはなれないのです。
最後のシーンで、テニスコートで例えると、
「指輪が柵を超えて河(相手側)に落ちるか、歩道(クリス側)に落ちるか」
歩道側に落ちました。
ここで、この映画の題名『マッチポイント』に繋がるんですね。
とても、よくできた作品だと思いました。
個人的に、雰囲気も、出てくる建築物も好みでした。
「ウディ・アレン監督ぽい」です。
配役も良いです。スカジョが魅惑的ですよね。
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【認知の歪みが映画評価する】
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