#40 イスラーム映画祭7@ユーロ
イランでカツカツの生活を営むアフガン難民一家の話。
母親が瀕死の病で腎臓移植が必要なのだが、家族の腎臓は適合せず、ようやくイラン人の知人が提供してくれることになった。
ところが、法規でイラン人の臓器をアフガン人に移植することができないのだという。
我々日本人には想像もつかない状況で、こういう素材が映画になっていること自体が驚き。
強度のマザコンぶりを発揮するアフガン男の姿が哀れを誘う。
主役のアジム役の俳優が、若き日のロバート・デ・ニーロのようで、思い詰める様子が迫真の演技だった(彼の対話の場面では、相手をほとんど映さず、アジム役の顔だけをずっとワンショットで追っていた)。