“外に出て目を開けたら直ぐ死ぬ”という特異な状況下で、目隠しした状態で安全な場所を求めて旅に出る物語。ロードムービーを軸に描いていますが、時折回想シーンが差し込まれ、日常が崩壊していった経緯が明らかになっていく構成です。
目に見えない脅威は怖かったですし、疑心暗鬼となっていく人間同士の不安定な関係性もスリラー感を高めていて、面白かったです。
ただ、脅威の正体が最後まで明かされないので、モヤモヤ感は残ってしまったかな。……が、よくよく考えてみるとこれはこれでいいのかもしれませんね。
死ぬかもしれない役割に志願するキッズたちがなんとも健気でした。
本作はスピンオフとなるバルセロナ編があるみたい。どんな話が展開されるのでしょう?ポストアポカリプスの世界観は好きだから興味津々。