kumada

バード・ボックスのkumadaのレビュー・感想・評価

バード・ボックス(2018年製作の映画)
3.5
少し前に、音を出すと化け物に狩られる映画がありました。本作は、目を開けて屋外にいる「何か」を見ると自殺してしまうというお話です。「何か」を見た人は目に涙をためて悲壮な面持ちとなり自殺してしまいます。ただし、自殺しない人もいます。その代わり、健常者を見つけては、目隠しを無理やり外し、「何か」を見るよう強制するようになります。健常者はこれら2つの恐怖と対峙することになります。車の近接センサーが反応したり鳥が鳴き叫ぶので、「何か」が存在することは確かです。確かですが、最後まで明らかになりません。この恐怖の中をサンドラ・ブロック演じる主人公マロリーが二人の子供を連れて、ある場所に向かいます。この逃避行の場面と、その逃避行に至るまでの過去の場面が交互に描かれます。二人の子のうちひとりは他人の子です。自分の子と他人の子を等しく愛せるのかというテーマも扱ってますね。映画の冒頭でマロリーが描いている絵画のテーマも思わせぶりです。題名のバード・ボックスの意味はラストシーンで分かります(たぶん)。ゼロ・グラビティでも感じましたが、内面の強い女性はサンドラ・ブロックの適役ですね。ジョン・マルコヴィッチさんも出てます。
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